経営支援を要する病院は継承の準備不足

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経営者にとって後継者選びはとても重要で難しいものです。実際には7割を超える経営者が後継者を検討しており、後継者を意識し始める年齢は50代が最も多く、50代未満の経営者も3人に1人は意識しています。しかし自分の経営手法が他人の経営に当てはまるとは限りません。例え親子であってもそのまま経営手法を引き継ぐのは難しいのです。
開業医は年齢が上がると同時に引退希望年齢も上がって行くと言われ、さらに長年継続していて思いや感慨を感じて余計遅くなり、引退のタイミングを逸してしまいがちです。病院の経営者が継承を意識するのは一般企業に比べ10年くらい遅いとも言われています。

病院の継承が困難な理由とは

病院の後継者が不足しているのには医療と言う特殊な事情が関わっています。医師や看護師など有資格者の雇用と労務管理は、通常の医療行為と並行して行なわれれることで多大な労力を費やします。医療行為以外のことで経営支援が求められます。
最近では診療分野の細分化や専門化が進み、子供が医師免許を持っていても親の病院とは異なる診療科の医師であったり、子供が大学病院や大手医療業界の研究者でありたいなど、すんなり継承できないケースが多々あります。
病院の老朽化に伴う耐震用大規模改修や最新鋭の設備機器導入も、後継者が決まってなければ進めず、他者からの経営支援も得られません。継承準備不足が更なる経営の悪化を招いています。

M&Aで継承者問題を解決する

子供がいないケースや子供が医師にならないケース、従業員医師への継承が困難な場合などは、M&Aにより事業を継承することができます。M&Aを実行することにより子供は親に束縛されず自由に他の職業を選んだり、医師の場合でも個別開業を考えたり、大病院の勤務医を目指したりできます。
M&Aは一般企業では盛んに行われている事業存続や経営良化のための手法です。しかし医療界ではその特殊性から手続きが複雑であったり、契約の専門性や特殊ノウハウが必要だったりしてあまり実施されていませんでした。しかしこの第三者に譲渡するM&Aを行うことで事業を辞めることなく患者も引き継ぎできて、従業員も雇用続けられ地域貢献も存続することができます。
通常、病院の経営者が事業の継承を行なう場合、親族や院内役員などを後継者と考えますが、現状では人材不足が顕著で継承が困難なケースが多いです。業務継続を諦めて今持っている医療施設を閉めて清算する手段がありますが、これを実行すると患者や従業員を見捨てて遺恨が残るばかりでなく借入金の返済ができないと法律上廃業することすらできません。したがって後継者に悩む病院の経営者が事業を継続しようとしたら第三者への譲渡とするM&Aが最も適した手段と言えます。

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